特定非営利活動法人 OnPal 音楽でひろがる笑顔

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活動記録

2014.11.14九大病院プレイルームコンサート

元気アートプロジェクト&特定非営利活動法人OnPalで
九大病院プレイルームコンサートを行いました。

日 時:2014年11月14日(金):14:10~14:50
場  所:九大病院小児科病棟プレイルーム
テーマ:愛 産まれてきてくれてありがとう
講 師:ソプラノ/曲尾理紗 フルート/高木華子 ピアノ/冨﨑由紀/

<1部>(母の)愛 産まれてきてくれてありがとう
1、 Ave Maria
バッハ作曲 グノー編曲
2、「崖の上のポニョ」より 海のおかあさん
覚 和歌子・宮崎 駿作詞 久石譲作曲
3、 童神(わらびがみ)~天の子守唄~
古謝美佐子作詞 佐原一哉作曲
4、 愛してる・・・愛してない・・・
マスカーニ作曲

<2部>秋を感じよう
1、 秋の歌 メドレー
紅葉もみじ~虫の声~七つの子~ちいさい秋みつけた~赤とんぼ
2、 音でお祭りを作ろう!
村祭り
3、みんなの知っている曲を一緒に歌いましょう。
「アナと雪の女王」より ありのままで

小児科病棟のプレイルームは、入院する幼児たちの遊戯の場所で、衛生管理がとても厳しく、外部の人間は、ボランティア登録をして衛生管理のことを理解していないと入室できません。

元気アートプロジェクトのメンバーは全員ボランティア登録をしていますが、音楽家は2名しかメンバーにいないため、これまではもっぱらポストカードづくりのようなデザイン活動で利用していました。

プレイルームでコンサートをやりたい。これが、私がOnPalを結成した理由の一つです。
OnPal会員や協力会員の11名の音楽家は、今年、全員このボランティア登録をしました。
そこで、長年の思いがかなって今回初めてのプレイルームコンサートを開催することができました。

病院側にとっても初めてのイベントですので、ご相談してから許可が下りるのに2カ月以上かかりましたし、また、午後は、診察や治療の時間と重なることもあって、どれくらいのこどもたちやご家族が集まってくれるか心配でした。

開演時間の2時になっても部屋には2組の家族だけ、ちょっと不安になりました。
でもしばらくすると続々とこども達、お父さんお母さん方が集まりはじめ、10分後にはプレイルームがいっぱいになりました。

さあ、いよいよ10分遅れて、初のコンサートの開演です。

私が、プレイルームコンサート開催の経緯や演奏者の紹介を行った後、第1部「(母の)愛 産まれてきてくれてありがとう」は、曲尾さんが、コンサートへの思いや、曲目のことをお話ししながら、ゆっくり、しっとりとした雰囲気で始まりました。童神~天の子守唄では、ちょっと涙ぐむ家族の姿も。

こども、特に幼児たちにとってはちょっと退屈しかけたかなと思う頃、第2部「秋を感じよう」が始まりました。みんなが知っている秋の歌メドレーに続いて、音でお祭りを作ろう!では、曲尾さんが持ってきた、とても面白い太鼓??や教室の鈴を使って、みんなで「村祭り」を演奏しました。

この太鼓がこども達には大受けで、最初は、「トントントン」慣れてきたら「トンット トントントン」など大喜びで、2回も演奏しましたよ。

最後は、「アナと雪の女王」より ありのままで、この曲の人気はやはりすごいですね。有名なメロディー以外は結構難しい曲なのですが、小さな女の子が振付をしながら歌うなど、とても盛り上がりました。あまり盛り上がると、健康上のことが心配ですから、これが最後の曲で良かったです。

初めての試みで、不安もありましたが、こども達もご家族もとても喜んでいただいたようで、本当にやって良かったと思いました。

コンサート中、プレイルームの外にも何人かのこどもや家族の方が聴かれていました。
聞いてみると、プレイルームの中に健康管理の関係で入室できないこども達のようです。
扉を開けて聴かせてあげたいのですが、こんどは病室中に音が響くと、治療で来られないこども達がかわいそうということで、これもできません。
ほんとうに難しい環境なのです。こどもたちが早く健康になって自由な場所で音楽を楽しめるようになることを心から願っています。

出演者のみなさま、手伝いに来てくれたメンバーも、お疲れさまでした。
病院関係者の皆さま、ありがとうございました。

参加者
GAP・OnPal/松隈、川崎、真隅、真隅昌子
病 院/幼児:10数名 小学生数名
お父さんお母さん 保育士ほか